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医学部受験勉強法特集(参考書、過去問など)
現役生と浪人生の医学部受験勉強法は違う?
現役生の対策スケジュール
- ①学校の授業
- 医学部入試の勉強量は、1日のほとんどを勉強に充てられる浪人生でさえも、その絶対量が足りないと言われます。そう考えると、現役生はほんの少しの時間も無駄にするわけにはいきません。そこで有効活用すべきなのが学校での授業です。医学部受験生の中には、学校の授業レベルでは受験レベルに近づけないと考え、授業をおろそかにしている生徒がたくさんいます。しかし、本当に全ての授業を隅から隅まで理解していると言えるでしょうか。確かに学校の授業は基礎的と言えますが、基礎がきちんとできていれば、初見の問題でもそれなりに考えることができます。したがって、現役合格のためには学校の授業を最大限有効活用していくことを心がけてください。
- ②基礎演習
- 学校の授業に合わせながら勉強し、高校3年生の8月時点には基礎演習が完全に解けるようになっているのが望ましいスケジュールです。この段階で、自分が受験する予定の大学の過去問を1年分試しに解いてみましょう。合格するためにはどのレベルの問題をどれくらい解けるようにする必要があるのかを教科ごとに把握し、9月以降、課題克服演習の指針にします。自分で見極めるのが難しい場合は、医学部受験に詳しい先生に相談してみるのもよいでしょう。
- ③過去問と苦手分野の克服
- 秋から本番まで定期的に過去問を解き、各科目の目標点と現時点での得点を把握しながら勉強法を調整していきましょう。 勉強時間が少ない現役生の留意点として、くれぐれも基礎をおろそかにしないようにしてください。基礎なくして応用はありません。過去問にあまり翻弄されすぎないように心がけましょう。
勉強時間が少ない現役生の留意点として、くれぐれも基礎をおろそかにしないようにしてください。基礎なくして応用はありません。過去問にあまり翻弄されすぎないように心がけましょう。
浪人生の対策スケジュール
浪人生は「来年受験をする」と決めた瞬間からすぐに気持ちを切り替えて、次年度に向けての受験勉強をスタートさせましょう。
- ①英語と数学の基礎を固める
- すぐに取り掛かりたい教科は「英語」と「数学」です。英語なら文法問題、数学なら数Ⅰの基礎から始めてください。英語と数学は先行して勉強をし、ハイピッチで進めることが最も効果的な勉強法です。ある程度の実力が備われば、学習レベルの維持ができます。理科や社会は、覚えたことを忘れないように反復することに時間を費やすため、受験日をゴールとして考え、そこから逆算して勉強をするように心がけましょう。
- ②過去問の研究と単元の復習
- また、9月以降は現役生の追い上げが激しくなってくるので、8月の終わりまでに学力をできるだけ上げ、現役生との差をつけておくことが肝心です。8月の終わりから9月の初旬にかけて、1度過去問を解いて自分のレベルを把握し、目標とする大学のレベルを明確にしておきましょう。同時に、その大学に合格するにはあと何点伸ばさなければいけないかなども、科目ごとにきちんと調べておく必要があります。10月には再度過去問を解いて、それを基に点の取れない単元の復習をしてください。そして、12月は過去問や類題を中心とした追い込み時期となります。
- ③繰り返し演習
- 浪人生にとって受験勉強は「どれだけの量や日数勉強したか」ではなく、「受験日までどれだけの時間を残せたか」が問われます。どれだけたくさん勉強しても受験当日に力が発揮できなければ勉強していないのと同じです。勉強した内容を受験日まで確実に残すためには、何度も繰り返し復習演習することがポイントになります。
勉強時間が少ない現役生の留意点として、くれぐれも基礎をおろそかにしないようにしてください。基礎なくして応用はありません。過去問にあまり翻弄されすぎないように心がけましょう。
科目別勉強法
多くの医学部受験生の鬼門ともいえる科目「数学」「英語」「理科」の勉強法をワンポイントアドバイス!合格者の口コミも合わせて参考になること間違いなし!
医学部の数学 勉強法とおすすめの参考書
- Ⅰ.特異な学習は求められていない
- 医学部入試だからと言って、特別変わった勉強法が求められているわけではありません。地道な数学力の向上こそ合格への近道と言えるでしょう。中でも計算力の向上は、他の分野についても重要度は高いです。計算が速くなることで毎日の勉強効率を上げることにもつながります。数学はゆるぎない基礎力と継続的な演習にこそ合格のカギがあると言えます。
- Ⅱ.過去問・模試を繰り返し解く
- 直前期は数学では過去問中心の対策になっていくが、広く手を出さずに今までやってきた反復学習を繰り返す。模試なども見直し、つまずいたところは分野自体の理解力を高めるような学習を心がけましょう。
≪医学部合格者の受験勉強法≫
とにかく過去問を繰り返し解いた。わからない問題や間違えた問題があれば、その原因や理由をノートにまとめた。これにより、自分の犯しやすいミスをストックし、試験の時に注意することができるようになった。(島根大・Sさん)
できるだけ過去問を解きまくりました。苦手な分野(自分であれば確率、必要条件、十分条件)は過去できる限りさかのぼって30年分以上やりこみようやく自分のものにできました。過去問はやはり頼りになると思います。(奈良県立医科大・Nさん)
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大学への数学 1対1対応演習 数Ⅲ 微積分
(東京出版 編)精選された入試問題や標準問題を解くことで、数学を解く力を養う事ができる。「例題」と「演習題」が1対1で対応されているのも特徴のである。
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チャート式 基礎からの数学 Ⅰ+A
(数研出版 編)日常学習と入試対策への必須問題を1冊で網羅できる。「基本事項」、「EXERCIES」、「総合演習」と3段階でわかりやすい構造となっており、発展的な学力も身につけることが可能。
医学部の英語 勉強法とおすすめの参考書
- Ⅰ.単語学習を見くびらない!
- 英語は覚えている単語の数が力に直結します。単語を軽んじずにしっかりと身につけましょう。具体的には、CD付属または別売りの単語集を使い、1日30分から1時間そのCDを聞きながら例文を音読する。それを毎日継続的に行います。「音読」するということが重要で、音読しながらのアウトプットによって、効率的に記憶していくことが可能になります。医系の単語は何か特別な勉強をするよりも、過去問を解いていく中で出会ったものをしっかりと覚えるようにしていく方が効果的でしょう。
- Ⅱ.音読は長文読解にも有効
- 音読は長文読解対策にもとても有効な手段です。これも単語と同様、1日1時間ほど時間を決めて、解いた問題を音読する習慣をつけましょう。速読力は格段に上がり、例文を覚えることにより記述問題の対策にもなるのでオススメです!
≪医学部合格者の受験勉強法≫
英語の勉強として長文は1日3題解くようにしていました。リスニングや文法、アクセントなどはセンター1カ月前から対策を始め、参考書についていたCDを毎日聞くようにしていました。また英作文が苦手だったので、自分で問題を解いたあと、予備校の先生に添削してもらっていました。(昭和大・Nさん)
私は文法がてんでだめだったので塾の文法問題集(なんでもネクステ)を2周くらいして完璧にできるようにした。どんな参考書でもいいので一冊を完璧にするのがよいと思う。
夏ごろからは先生に課題を出してもらい数人で添削して点数を競い合っていました。友達の答案をコピーして回し読みすることで自分と比較しました。(奈良県立医科大学・N)
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英文解釈の技術100(大学スーパーゼミ徹底攻略)
(桑原信淑 / 杉野隆 著)入試基礎レベルの文法を復習しながら、入試英文を読み解くために重要な100のテクニックを集中的に学習。英文の構造をすばやく見抜き、難関大レベルの英文を読み解く力を養成。
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英語構文基本300選
(飯田 康夫 著)入試に必須の基本英文300を文法項目別に配列。わかりやすい見開き構成になっており、厳選された構文で読解力を養成出来る。
医学部の理科系科目(物理・生物・化学)勉強法とおすすめの参考書
- Ⅰ.物理:意識的に図を書こう
- 物理で必要なのは「暗記力」より「思考力」です。問題に取りかかるとすぐに数式を作ることに走りがちですが、図を描くことを意識的にしましょう。図を描くことで数式と現象をきちんとリンクさせることができ、また理解が深まり解法が定着します。それらを徹底することで、結果的には解答のスピードも上がっていきます。
- Ⅱ.生物:コツコツ堅実に!
- 努力がそのまま結果に反映されます。しかし、ある程度の得点までいくと伸び悩む人が多くみられます。まずは、教科書レベルの知識がしっかり頭に入っているかが最も重要です。医学部だからといっていきなり難問に手を出すことなく、基本を大切にした学習をこつこつと積み上げていきましょう。
- Ⅲ.化学:基礎の定着なくして応用なし
- 化学に関しても、基本を深く理解することが最も重要です。基本の定着なくしては、その先の発展問題を解くことは難しいです。定着の目安として、その事象に関して他人に説明できることを目標にしましょう。まずは、教科書レベルの完璧な理解を目標に置いてください。正誤問題では、正解を出して満足せずに、どこが正しいのか、どこが間違っているのか、他の選択肢についても考えてみましょう。そのようにして、1問で複数の事を学び、効率良く学習していきましょう。
≪医学部合格者の受験勉強法≫
物理と化学を受験しました。両方ともとても苦手だったのでひたすらセンターの過去問を解いて頭に叩き込む形で勉強しました。10年分は軽く解ききって復習も済ませました。ひたすら基礎の叩き込みでした。(自治医科大学・Tさん)
物理と化学を選択し、過去問を15年分以上解いたが、センター試験の理科は苦手だったので、合わせて教科書の通読もした。(慶應義塾大学・Hさん)
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実戦 化学重要問題集(数研出版 編)
アウトプットを重視し、段階的に問題演習をすることで実戦力を身につける事が可能。解答は別冊子なので、はじめのうちは問題と解答を照らし合わせるだけでも十分力を身につけることが出来る。
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化学の新研究(卜部吉庸 著)
理系難関大学受験向けの参考書。教科書本文の一字一句を徹底的に詳しく研究・解説。2次試験・論述対策の適した参考書と言える。
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化学の新演習(数研出版 編)
最近の大学入試問題から、今後も類似の問題が多く出題されると思われる頻出問題、比較的長文で実力強化に役立つと思われる重要問題331題を厳選。問題集なので1通り学習を終え実力強化のために使用する参考書と言える。
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実戦 物理重要問題集(数研出版 編)
物理入試の良問を精選し、テクニックや注意点を確認しながら、段階的に物理の勉強ができることが特徴。解答も充実。
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物理のエッセンス(浜島清利 著)
最も基本となること、感覚的な理解の部分と、試験問題を解くための考え方の流れが身につく参考書。解法のノウハウや公式の体系を目に見える形で満載。分野別の構成。
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実戦 生物重要問題集 (宮田幸一良 著)
「生物基礎」と「生物」の問題が分野ごとに整理されている。基礎を確認しながら、応用力も見つけることが可能。
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