イタリア医学部予備校 医師の夢をイタリアで現実に。

イタリア・日本・その他の医学部比較表
イタリア医学部予備校では、イタリア医学部に直近3年で190人中145人合格しています!

本記事では、イタリアの医学部を目指すメリットから、入試の仕組み、さらにはイタリアでの留学生活の実情までを幅広くご紹介します。

イタリア医学部について

日本の半分の学費で卒業率95%! ~イタリア医学部のメリット~

―本日はよろしくお願いいたします。

イタリア医学部予備校・日本事務局長 梅本様(以下、梅本):よろしくお願いいたします。

―早速ですが、イタリアの医学部のメリットは何なのでしょうか?

梅本:一つ目は日本の医学部入試と比べて、入学難易度が低いことです。
日本の医学部の入学難易度は皆さん知っての通りとても高いですよね。
日本の国公立大学の場合、1次試験で共通テストが行われ、医学とは関係のない「国語」や「社会」などの科目も受験しなければならず、2次試験では非常に難易度の高い問題が出題されます。
一方イタリアの国公立入試の場合はIMATというマークシート方式の試験のみで合否が決まり、面接や小論文はなく、年齢制限もありません。
また、このIMATでは得点の大半が理系科目のみとなっており、その難易度も日本の共通テストレベルとなっています。

―そうなんですね!確かにそれなら頑張れそうです!

梅本:二つ目は、学費が安いことです。
日本の医学部の学費では国公立で6年間約400万円、私立だと約3,000万円~で一番高い大学だと約5,000万円近くします。これもイタリアだと大幅に下がります。
イタリアの医学部では、国公立の年間学費は30万円~50万円のため、6年間で約200万円程度、私立の年間学費は280万円~350万円のため、6年間でも約1,800万円と日本に比べ40%~50%ほど下がります。
反対にアメリカ・イギリスなどの欧米圏では年間学費だけで、500万円~1000万円以上する大学が多いです。

国公立/サピエンツァ大学

―非常に良いですね!ほかには何かメリットはあるのでしょうか?

梅本:海外の医学部を目指す方にはほかの選択肢として「東欧の医学部」と言われるハンガリーやチェコなどの医学部があります。
しかし、これらの医学部では入学者の約30%程度が強制退学や放校などで卒業できていない状況と言われております。
それに比べてイタリアでは約95%と非常に高い卒業率となっています。

―その理由はなんでしょうか?

梅本:高い卒業率を誇るのはイタリアの進級制度の特殊性にあります。
イタリア医学部では一つの科目につき年に7回ほど試験が行われ、それを回数制限なく受けることができます。
つまり、学生たちは簡単な科目を先に合格し、難しい科目は長期休みを利用して十分に勉強対策をした状態で受験することができます。
これは膨大な範囲を学習しなければならない医学生にとって非常に学びやすい環境といえます。
また、原則として留年制度がないという点も特徴的ですね。
例えば、一年生のうち、テストで合格できなかった科目がある場合、日本や東欧の医学部では一年生をやり直し=留年になると思います。
しかし、イタリアでは原則として単位の取得状況によらず進級が可能なため、合格していないテストがあっても二年生に進級することができます。(ただし、大学や学年によっては「進級に必須となる単位」が設けられていることがあります。)
これが、海外医学部という非常に困難な道において再挑戦する機会が多いイタリア医学部の進級制度となっており、卒業に向けて着実に進むことができるため、高い卒業率が維持されています。

講師紹介

試験の難易度は日本の大学共通テストと同程度 ~イタリア医学部の入試とは~

―イタリアの医学部のメリットや違いについて理解できました。では、入学試験は詳しくはどのようなものなのでしょうか?

梅本:まず、国公立の入試制度について詳しくお話ししますね。
受けるテストは「IMAT」というテストになります。問題の難易度自体は日本の大学共通テストと同じくらいといわれています。
科目が日本と違っていて、生物・化学・物理・数学の理系は4科目で、教養と論理力という科目がそれぞれ数問ずつの、理系科目中心の試験となっています。
入試時期も日本と違い、例年9月の中旬頃に行われます。
倍率としては、各大学で異なりますが、約10倍です。(2024年度は475人の定員数に対して約5,000人の受験者でした。)
次に、私立の入試制度についてですが、私立大学では各大学が個別に試験を行います。
出題範囲や難易度はIMATと同様ですが、大学ごとに多少の形式の違いがあるため各大学の過去問をもとに個別の対策を行う必要があります。
入試の時期は例年2月中旬~3月頃となっており、日本の医学部受験が終わったころに行われます。
また、自宅でのオンライン受験が可能なため、日本の結果を踏まえて出願される方も数多くいらっしゃいます。

IMAT概要
国公立大学入試

イタリア医学部入学後の学生生活・日常生活

―次は、実際に入学してからのことを教えていただきたいです。

梅本:では学校での生活と日常での生活について分けてお話ししますね。
まずは学生生活です。
大学は前期の授業は年末年始休暇を挟んで10月~1月、後期の授業は3月~6月となっています。長期休暇は年末年始休暇と7月~9月の夏季休暇です。
みなさん夏季休暇には他のヨーロッパの国に旅行したり日本に帰国したりされています。
授業は月曜~金曜まで、9時~16時ごろまで行われます。授業が終わると学生たちは図書館や自習室で夜遅くまで勉強したり、友達とイタリアのおしゃれなカフェなんかでおしゃべりしてますね。
授業で使う言語は英語で、イタリア語は使わないので安心してください笑。

―次に生活面なのですが、イタリアでの生活はホームステイが多いのでしょうか?

梅本:イタリアではホームステイより学生が自ら家を探して借りる賃貸での生活が一般的となっています。
家賃が日本よりも高い傾向があるので、3LDKを3人で住むといったシェアハウスなどをする方もいらっしゃいます。
家賃の相場はローマやミラノなどの大都市で1人暮らしをされる場合は€1,000(約17万円)程度で、シェアなら€500(約8.5万円)程度。
大都市ではなく、地方都市であれば1人暮らしで€700(約12万円)程度、シェアなら€300(約5万円)程度といったところでしょうか。

学生

日本で医師免許も取得可能! ~卒業から医師免許取得までの流れ~

―だんだんイタリア医学部のイメージがわいてきました!では、イタリアの医学部を進学して卒業した後に医師になるためのステップはどのようなものなのでしょうか?

梅本:おおよそ2パターンに分かれます。
一つ目のパターンはヨーロッパで医師となることです。
イタリアでは国家試験なしで医師免許が取得可能なのですが、この医師免許はEU圏内で有効な免許となります。
そのため卒業後にヨーロッパ各国で医師として就職することができます。
二つ目は、日本で医師になられるパターンです。
大学卒業後、厚生労働省の個別審査を通過すれば、日本の医師国家試験の受験資格が得られ、合格することで日本の医師免許を取得できます。
合格後、2年間の初期研修→専門研修へと進みます。
イタリア医学部の卒業生で、すでに日本の国家試験に合格し、初期研修を受けている卒業生もいます。

イタリア医学部出願から医師免許取得までのフロー
イタリア医学部予備校卒業生

について

直近3年で190名中145名合格!驚異の76%! ~高い合格実績の理由とは~

―ここまでイタリアの医学部について詳しく解説いただきありがとうございます。実際イタリア医学部にはどれくらい合格できるのでしょうか?

梅本:直近3年のイタリア医学部予備校の合格者は145名です。合格率ですと約76%になります!

―とても高いですね!何か秘訣があるのでしょうか?

梅本:大きく2点ありまして、過去問を徹底的に分析した独自のオリジナル教材個別指導にあります。
日本の入試であれば赤本で対策できますが、海外受験だとそうはいきません。
当校ではIMATや各私立大学の入試問題を収集し、その傾向を徹底的に分析し、試験の形式や内容に合わせて対策を考えています。
また、個別チュータリングでは学生ごとのバックグラウンド(現役生・社会人(再受験)・理系・文系・インターなど)一人ひとりに個別の指導を行なっているため、その学生の状況に最も適した形で学習を進めていただくことが可能です。

―日々の学習スタイルはどのように進んでいくのでしょうか?

梅本:授業は、主に映像授業参加型のライブ授業個別チュータリングの3つの形式で行っています。
映像授業は、自分のペースで学習でき、好きな時間に繰り返し見直せるので、理解を深めやすいと思います。
また、ライブ授業では、リアルタイムで講師とやり取りができるので、疑問点をその場で解消できます。(アーカイブ配信で、後日受講することも可能です。)
双方向の授業だからこそ、しっかりと理解を深めながら学ぶことができます。
対面にて夏期講習も行っていますので、オンラインとオフラインを組み合わせた形で学んでいただけます。
チュータリングでは、現役のイタリア医学部生から直接レクチャーしてもらいます。

―チュータリングについて詳しく教えてください。

梅本:個別チュータリングを担当するチューターは実際にイタリアの医学部に通っている日本人医学部生が担当します。(外国人医学部生による英語でのチュータリングも選択可能です。)
現地でのリアルな情報を知ることで、イタリアでの学生生活をイメージしやすくなるので、留学に対する不安も軽減できます。
また、実際にイタリア医学部受験に合格した方たちからの直接指導となりますので、受験生のモチベーションを維持し、精神的な支えにもなっていると考えています。

オンライン授業風景

イタリア医学部予備校の出願・入学手続きや生活面のサポート

―やはり海外となると手続きなどは不安な点が多いように思います。その点は何かサポート等あるのでしょうか?

梅本:出願や入学手続き、留学するための渡航の手続きなど実際に渡航するまでには非常に多くの手続きがあります。
それらに必要な証明書はイタリア語や英語で用意していく必要があることに加え、もし申請手順を間違えたり書類の提出が遅れると受験すらできなくなってしまったり、合格して実際にイタリアに行った後に、入学が認められないといった事態になることもあります。
そのようなことにならないためにも私たちの予備校では留学手続きを一括してサポートしており、申請書類の作成や提出期限の管理等を行うことで、学生が受験勉強に集中できる環境を整えています。
また、手続き関係で重要になるのが志望校の決定です。
イタリアには英語で医学を学べる大学が全部で21大学ありますが、各大学のカリキュラムや街の雰囲気などはバラバラです。
私たちの予備校では各21大学すべてに現地チューターを手配しており、そういった現地のリアルな情報を含めてご案内するための「受験校相談会」を実施しております。

―とてもありがたいサポートですね!現地でのサポートはあるのでしょうか?

梅本:実際に合格し、渡航される方向けの「渡航後サポート」としては、滞在許可証の申請・寮や賃貸といった住居探し・携帯電話契約・銀行口座の開設といった、現地での生活に不可欠となる手続きを現地スタッフが中心となってサポートしております。
イタリアでは入国後8日以内に渡航用のビザを滞在許可証に切り替える行政手続きをする必要があります。
しかし、この手続きはすべてイタリア語で行われます。
そのためイタリア語のできない学生にとっては非常に困難な作業となっておりますが、現地スタッフが申請手続きに同席し、書類の作成から担当官との面談までサポートしています。
また、住居の確保についてはイタリア生活を行う上で非常に難しいものとなっております。
そのため私たちの予備校ではローマにSakura寮という学生寮を持っていますので、渡航後の生活をスムーズに行うことができます。
また、寮に入居しない場合も賃貸物件探しから契約までサポートしております。
大学選び、出願・渡航手続きから現地での生活まで、すべてをサポートいたしますので、学生たちは不安を感じることなく、しっかりと勉強に励むことができます!

Sakura寮から始まる新生活

Sakura寮
住所:Via Goriano Sicoli, 37, 00155 Roma RM

受験生へのメッセージ ~どんな人がイタリア医学部予備校に来てほしいか~

―どのような人にイタリア医学部をお勧めしたいですか?

梅本:日本の医学部に行きたいけど難しい方やどうしても医師を目指したいという方、グローバルに活躍したい方や国境なき医師団に入りたいなど海外での医療従事者を目指す前向きなビジョンのある方ですね。
また、英語は得意だけど理系科目は苦手、という方も英語力を活かして受験に取り組めますのでぜひとも選択肢に入れてもらいたいです。

―最後に受験生に向けてメッセージをお願いします。

梅本:医師になるための道のりは、どの国であっても非常に長く険しいものです。
イタリアの医学部においても、その点は変わりません。
しかし、イタリアでは世界中から同じ志をもつ仲間に出会えます。
日本では決して出会うことのない仲間と切磋琢磨し、医師への道のりを歩んでいきたいという方は是非「イタリア医学部予備校」にお越しください!

取材協力者

取材協力者 日本事務局長 梅本湧馬様

イタリア医学部予備校 日本事務局長 梅本湧馬様

今回インタビューにご協力いただいたのは、イタリア医学部予備校・日本事務局長の梅本湧馬様。数多くの受験生の合格をサポートしてきた経験を持つ梅本様に、イタリア医学部進学の魅力と予備校の役割についてお話を伺いました。

対面またはオンラインで、より詳しく
「イタリア医学部の魅力」や「合格までの流れ」
をご説明いたします!