3分で分かる!医学部予備校の選び方

医学部の倍率は定員拡大にもかかわらず年々増加しており、
難易度も東大受験並みと言われるほどに難化しています。

そのため、医学部に合格するためには予備校に通うのが一般的となっておりますが、
「どの予備校に通えばいいのか分からない!」「違いが分からない!」という方も多いでしょう。

医学部受験生の多くは

①大手予備校の医学部コース(駿台予備校・河合塾など)
②医学部受験に特化した医学部専門予備校

のどちらかに通うことがほとんどのようです。
どちらの予備校に通うかは志望大学によって選択すると良いでしょう。

志望大学別予備校相関マップ

上の図は、各大学の志望者が大手予備校・医学部専門予備校のどちらに通う傾向が多いのかを示したものです。

概要として

国公立大志望者 ⇒ 大手予備校の医学部コース
私立大志望者  ⇒ 医学部専門予備校

という構図が見られます。
これは、国公立大学と私立大学の入試で求められる力が異なっているためと推測されます。

国公立大と私立大 それぞれの入試で求められる力とは・・・

国公立大医学部

センター試験を受験しなければならない国公立大学では、国語や社会など文系科目を含めた全教科をまんべんなく勉強する必要があり、その合計点の高さを問われます。
近年では医学部人気の影響もありセンター試験5教科7科目の平均得点率が9割を超えていても決して安心はできません。
そのため、志望者はいわゆる現役生の優秀層が多く、高校一年生から大手予備校に通っていてる学生や、現役志向が強いエリート校の学生が多い傾向が見られます。
そのため、総合的に学力を伸ばすことを主眼にしている大手予備校に国公立大医学部志望者が多くなっています。

私立大医学部

国公立大のように全教科の対策が必要が無く、理系科目のみで受験できる大学がほとんどですが、大学ごとに出題パターンや分野などに違いがあり、志望大学に特化した対策を行う必要があります。
そのため、医学部受験に特化した医学部専門予備校に通う、私立専願の浪人生や医学部なら大学は問わない、どうしても医者になりたい多浪生などが多く受験する傾向があります。

このように、志望校によって求められる力やそれに合った予備校が違うため自分の志望校や状況に合わせた予備校選びが大切になってきます。

大手予備校と医学部専門予備校の特徴とメリット・デメリット

最適な予備校を見つけるためにも、大手予備校の医学部コースと医学部専門予備校の特徴とそれぞれのメリット・デメリットを理解しておきましょう。

国公立大医学部

項目 大手予備校 医学部専門予備校
志望校 国公立大医学部に強い 私立大医学部に強い
授業形式 集団授業 少人数または1対1
生徒 現役生が多い 浪人生が多い
講師 有名講師が多数在籍 医学部受験に精通している
価格 平均100万円程度 平均500万円程度

大手予備校のメリット・デメリット

大手予備校のメリット

(現役医学部生の口コミ)

大手予備校のデメリット

(現役医学部生の口コミ)

  • 国公立医学部全般に応用の利くカリキュラムが組まれ、直前の志望校変更にも対応することができました

    (私立難関大医学部 Eさん)

  • しっかりこなせば如何なる大学にも対応できるように思う

    (旧帝大医学部 Yさん)

  • 講師陣のレベルが高く分かりやすかった

    (旧帝大医学部 Bさん)

  • 上のクラスにいこうとモチベーションを保つことができ勉強の質・量ともに向上した

    (私立難関大医学部 Cさん)

  • 授業の進め方や説得力、わかりやすさは有名講師が一番であった

    (公立大医学部 Yさん)

  • 志望大学に沿ったカリキュラムでは無かった

    (旧帝大医学部 Gさん)

  • 集団授業なので講義以外は自学自習のみだった

    (地方国立医学部 Hさん)

  • 上位のクラスに行かないと有名講師の授業がなかった

    (私立大医学部 Iさん)

  • 一流講師の数は多いが、受講する人数が多すぎでストレスフル

    (地方国立医学部 Jさん)

  • プロの講師が多いが、多人数のため一人一人へのサポートはあまりない

    (私立難関大医学部 Kさん)

医学部専門予備校のメリット・デメリット

医学部専門予備校のメリット

(現役医学部生の口コミ)

医学部専門予備校のデメリット

(現役医学部生の口コミ)

  • 限られた時間内で点が取れるようになるための要点を抑えた授業がなされていた

    (私立大医学部 Lさん)

  • 講師室での質問対応も早く、気軽に聞くことが出来たのが良かった

    (私立大医学部 Mさん)

  • 大規模ではないので、きちんと見てもらえてる

    (私立大医学部 Nさん)

  • 寮があり食事もだしていただけるのでひたすら勉強のことを考えていられた

    (私立大医学部 Pさん)

  • 入試直前期に入ると志望校別の講義が始まり、各大学の過去問を解くことに加え、その大学の対策や出題傾向についても学ぶことができた

    (私立大医学部 Fさん)

  • 浪人生が多く、浪人生同士の仲はいいみたいですが、現役生同士はあまり話すことはない

    (地方国立大医学部 Qさん)

  • よい講師も多かったが、大手予備校の有名講師ほどではない

    (私立大医学部 Rさん)

  • 大手予備校の料金と比べると高くなります

    (私立大医学部 Sさん)

  • 一般的な予備校と比べればかなり割高に感じられる

    (公立大医学部 Sさん)

予備校を決める際にはそれぞれ上記のようなメリット・デメリットがあることを理解し、自分の志望校に合わせた予備校を選択しましよう。

医学部予備校の選び方